2015.09.29
川崎市健康安全研究所で新規遺伝子型ノロウイルスを世界初同定
感染性胃腸炎の主原因であるノロウイルスは変異をしやすく、今回新たなタイプのウイルスを本市健康安全研究所 ウイルス・衛生動物担当職員が発見しました。
平成26年3月に当研究所で行った遺伝子解析の結果、従来とはタイプの異なるノロウイルスを新たに同定し、国際機関に新規遺伝子型ノロウイルスGⅡ.P17-GⅡ.17として登録しました。
このノロウイルスは、市内では平成27年1月頃から検出され始め、2月以降患者数が増加し、これまで主流であったノロウイルスGⅡ.4より多く検出されるようになりました。近隣の自治体の状況を含めた概要を学術論文にまとめ、英文専門誌「Eurosurveillance」に投稿し、平成27年7月号に掲載されました。
これにより、新たなノロウイルスが流行する可能性があることを国内のみならず全世界に発信し、公衆衛生の向上に寄与することができました。