Medtronic Innovation Center
このメドトロニックイノベーションセンターという施設は、メドトロニック社とコヴィディエン社が統合して、その直後に決定された最大のプロジェクトとなります。
統合は、2015年の1月に決定して、この投稿によって我々メドトロニックは、医療機器の中ではリーディングカンパニーという立場になりました。
リーディングカンパニーとしての役割としては我々の取り扱う製品を安全に適切に普及する、という使命があります。
そのために最先端の医療設備を備えたトレーニング施設という環境で、アクセスの良いところで、顧客のお客様のニーズに合った質の高いトレーニングプログラムを提供する、そういった使命を持ってこの施設が開設されることになりました。この施設の開設は2017年9月1日からとなります。
History of Integration
まず、コヴィディエン社なんですが、1994年に静岡県富士宮市に advanced training center というトレーニングセンターを開設いたしました。
当初、小さな傷でお腹を切らずにできる腹腔鏡科の外科手術がちょうど始まった当初になります。
非常に新しい手技だったので、本当に安全に適切にそういった手技を実施いただくためには、ハンズオンのトレーニングをする施設が必要となりました。そちらで始まったのが、このトレーニングセンターの歴史です。
その後、2013年にはこの殿町の非常に近いところで同じく川崎市の中に、4手術テーブルを備えたトレーニングセンターを開設いたしまして、約32,000人の先生方に23年間で起こし頂いた、ということになります。
こういったトレーニングが非常に普及をしてきたことによってだと我々は信じているんですが、当初、開腹で少しお腹を切ったり、胸部を切ったりして手術をしていた手術が、ほぼ半分以上の割合で小さな傷で手術ができることになり、標準手術になってきたということが、本当にトレーニングセンターの役割だったのかなと思われます。
一方メドトロニックですが、1996年には本社に講義とハンズオンができるトレーニングセンターを整えておりまして、同じく顧客向けのトレーニングを実施して参りました。その3つのトレーニングセンターを、今回のメドトロニックとコヴィディエンの統合により一つにしようと、最先端の設備を備えたアクセスの良い環境で作りたい、ということで始まったのがこのメドトロニックイノベーションセンターとなります。
Results of Integration
メドトロニックとコヴィディエンの統合によって我々の取り扱う製品の事業領域が非常に幅広く増えました。事業部で言うと、14の事業部がございます。例えば心臓、そして、循環器領域、整形領域、そして脳神経外科領域、一般外科領域、そして麻酔モニタリング装置など、ほぼ頭の先から足の先までカバーできるような領域の製品を扱うことになりました。
それらの領域をカバーできるような製品を取り扱っていますが、非常に革新的な製品を扱っておりますので、その革新的な製品を安全に普及させるための活動がこちらで行われることになります。
Training Programs Close to Clinical Environments
とても大事なのは、臨床現場にいかに近い環境でトレーニングプログラムを実施できるかということです。これによって安全に機器の普及ができると信じています。
こちらでは、ティッシュを用いたトレーニング、シミュレーションデバイスを用いたトレーニング等が行えます。具体的には15の外科手術ができる手術テーブルが備わっています。
先ほどの、外科の開腹、開胸の手術のトレーニングもできますし、小さなカメラを入れて、お腹を切らない手術としての腹腔鏡科の手術の練習もできます。血管造影や、術中イメージング装置なども備えております。カテラボ室も6部屋あります。
そちらでは、循環器系、血管内治療、整形領域、脳神経外科領域のトレーニングも行えるようになっています。
AV装置も最先端のものを揃えており、外科の手術テーブルからビデオを流し、講義室の方と連携をしてトレーニングもできますし、この施設内での遠隔中継のみならず、施設外、国内はもちろんそうですが、海外の施設と繋いでのトレーニングもできます。
トレーニングとしては、基本的なベーシックトレーニングからアドバンスのトレーニングまであります。ベーシックトレーニングですと、まずは講義から学んで頂きますので、講義室として最大180名収容の大会議室もあります。小グループでできるような中小会議室も数多く備えています。
Contribution to Society
こちらのメドトロニックイノベーションセンターは、教育の機会を提供することにより、医療の革新を実現し、安全で適切な医療の普及に貢献するということを目指しております。
まずは医療機器の安全適切な普及のためのトレーニングを実施に重きを置いて参ります。
また中長期的には、エキスパートの皆様が非常に数多くこちらの施設にお越しいただくことになりますので、そういったエキスパートの方々のハブになりたい、と考えております。
我々は、14事業部と、とても幅広く疾患や市場領域をカバーしています。
患者様や疾患を中心に、横串を刺したネットワークの構築や、テクノロジーの観点での情報連携など、こちらのメドトロニックイノベーションセンターでできるのではないかと考えております。
The Center of Asia-Pacific
キングスカイフロントは、羽田国際空港に非常に近い環境ですから、Asia-Pacific からもたくさんの医療従事者、もちろん社員もこの施設を利用することになります。
この、「エキスパートのハブになる」、と言ったとき、日本のエキスパートの先生方のみならず、Asia-Pacificの医療従事者の皆様のハブになりたい、education、そして製品開発の観点からも、Asia-Pacificの中心になっていきたいと思っています。
Advantages of being based at KINGSKYFRONT
こちらのキングスカイフロントは最先端の技術を持っていらっしゃる企業や団体、研究機関が入っているので、この皆様と一緒にコラボレーションを加速して、日本の患者様に貢献できるような将来を作っていけたらと、期待しております。